近江品種茶セット

宇治茶で有名な京都の東に位置する滋賀県の南東部(滋賀県甲賀市)は。
近江茶が栽培されている地域です。
この地域でのお茶の栽培の歴史は南北朝時代の文和5年(1356年)に南土山常明寺の僧鈍翁が京都の大徳寺から茶の実を持ち帰って寺で栽培したのが起源と伝えられていますが、本格的に生産販売が開始されるようになったのは江戸時代になってからです。早くから先進の製茶技術をとりいれ、現地の街道筋では特産品のひとつとして販売されていました。また、お茶の栽培に適した気候と土壌であったことから、明治時代にお茶が輸出産物となるなかでその生産量は飛躍的に拡大しました。

現在、日本で流通している煎茶はいくつかの品種をブレンドしたものが主流ですが、日本各地では個性豊かな品種茶が栽培され、いろいろな品種茶を飲み比べるのも日本茶の楽しみのひとつとなりつつあります。
ここでは日本各地から異なった品種を紹介するのではなく、あえて同じ滋賀県で栽培された品種茶のみを紹介して、それぞれの持つ個性を味わっていただきたいとおもいます。


朝宮やぶきた 2021
朝宮茶らしく強い香気を持ち、滋味豊かで、キリっとした喉越しが特徴
産地:　滋賀県甲賀市信楽町朝宮
標高: 550m
摘採時期:　2021年5月中旬
被覆栽培:　露地煎茶
焙煎温度:　70℃

頓宮おくみどり 2021
後に残るような甘みが特徴的で、やぶきたなどとブレンドされることが多い品種
産地:　滋賀県甲賀市土山町頓宮
標高: 250m
摘採時期:　2021年5月中旬
被覆栽培:　15日間被覆
焙煎温度:　70-80℃

頓宮さえみどり 2021
水色は美しく、濃厚な旨味と甘みを持ち、新鮮な甘い香りのする優良品種
産地:　滋賀県甲賀市土山町頓宮
標高: 250m
摘採時期:　2021年5月上旬
被覆栽培:　15日間被覆
焙煎温度:　70-80℃

頓宮あさつゆ 2021
濃厚なうまみと甘みで、天然玉露と言われ、サツマイモのような香ばしい香りが特徴的
産地:　滋賀県甲賀市土山町頓宮
標高: 300m
摘採時期:　2021年5月中旬
被覆栽培:　露地煎茶
焙煎温度:　70-80℃

頓宮おくゆたか 2021
焙煎の香りとともにしっかりとした旨みがあり、垢ぬけないどっしりとした味わいが特長
産地:　滋賀県甲賀市土山町頓宮
標高: 300m
摘採時期:　2021年5月中旬
被覆栽培:　15日間被覆
焙煎温度:　70-80℃

朝宮香駿 2021
やぶきた煎茶が有名な信楽町朝宮で栽培された希少な香駿。普段飲み慣れた煎茶とは全く異なるハーブのような独特な香りと味わいが特徴
産地:　滋賀県甲賀市信楽町朝宮
標高: 500m
摘採時期:　2021年5月中旬
被覆栽培:　5日間被覆
焙煎温度:　70℃

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