上林春松本店
永禄年間(1560年頃)から十五代続く上林春松家。
その始まりは、初代掃部丞久重が丹波・上林郷から宇治に移住し、茶業に携わったのが始まりで、宇治茶業界を代表する御茶師として、生産流通に重要な役割をはたすことになります。江戸時代、御茶師の中で最高の位である「御物御茶師」(ごもつおちゃし)として幕府や諸国大名にお茶を納めていました。
しかし時代は明治を迎え、将軍家や大名の庇護は一切なくなり、御茶師たちのほとんどが転廃業を余儀なくされます。
春松家も創業以来の危機をむかえますが、十一代春松は当時新開発のお茶であった「玉露」「煎茶」を扱うことにより多くの愛好者を獲得し、茶師から茶商へ転身をとげます。
その後も時代の変化に柔軟に対応しながら「温故知新」を社是とし、茶業の灯火を守り続けています。
宇治御茶師唯一の末裔として、四百五十年の歴史を誇る上林春松家。
代々、最高のお茶づくりに取り組んできた精神は、いまも受け継がれています。
人気商品

