鳳凰単欉烏龍茶
鳳凰単欉は中国、広東省北部にある潮州市の鳳凰山で作られる烏龍茶(青茶)です。 鳳凰山は一つの山ではなく連山ですが、ここでは峰のほとんどが標高1000mを超え、一年中霧や雲に覆われて湿度の高い鳳凰山は、降水量が多く、昼夜の気温差が大きく、土壌は肥沃です。さらに鳳凰山の中でも、もっとも有名で、高品質のお茶が生産されるのは、標高約1500mの烏崠山です。ここでは宋や明の時代からお茶が植えられており、樹齢200年以上の老木は3700本以上あることが確認されていて、この膨大な数の老木は、地元の農民が鳳凰水仙種から厳選し。長年にわたって一本ずつ大切に栽培してきました。また樹齢600年を超える茶樹も複数存在します。 「鳳凰水仙種」を母樹にもち、同じ鳳凰水仙でも、それぞれ異なるお茶の木の株から摘み取った茶葉を原料に作られたお茶は独特の個性をもつことになり、またその茶樹の個性を大切にするために、他の茶葉を混ぜずに1本の茶樹からそれぞれ1回の茶摘みごとに製茶されます。このため鳳凰単叢茶の種類はとても多く80以上の種類があり、同じ鳳凰水仙種でも「黄枝香」「芝蘭香」「桂花香」「柚花香」などの天然花香タイプ、「肉桂」「蜜蘭香」「杏仁香」などの様な天然果蜜香タイプ、清香タイプなど数多くの種類が存在する。そういう意味で茶樹それぞれの個性を楽しむのも鳳凰単欉の魅力の一つです。

